いぬ の しょうせつ

野田知佑さんの本を20冊くらい一気に読み通す、カヌー週間の真っ最中です。
その中でいろいろな単行本からガクとの旅をまとめた本を読んだのですが、犬はいいですねぇ。
最近なにかと犬付いてるので、犬が主な登場人物の小説を紹介したいと思います。


まずは野田知佑さんの「カヌー犬・ガク」
理想的な犬の飼い方ですね。一緒に旅に出るガクの強さも良いですが、時折見せる表情が凄くかわいく人間臭くて「飼い犬」の枠を出たカッコイイ犬です。


おつぎはジェイムスヘリオットの「犬物語」
イギリスで獣医をされてた方の日常が描かれており、日本犬とはまた違った習慣や個性が垣間見えてますます犬が好きになります。ほかにも「猫物語」や「動物物語」などがあり、著者の動物への愛情を感じさせられます。
相棒が車に乗り込む描写に小次郎(もしくはもじゃさん)を重ねてほっとさせられる作品です。
全体的にやわらかい雰囲気で、読みきり形式なので少し空いた時間でもつい手にとってしまいます。


そしてシェルパ斉藤さんの「犬連れバックパッカー
ゴールデンレトリバーのニホを息子のクリスマスプレゼントに、とむかえに行くところから始まります。
本人がバックパッカー(旅人)ということもありニホと色々な場所へと行き、犬とキャンプというある意味完成させられた旅をしております。
野田さんと雰囲気は似てますがガクと野田さんとの男同士の強い絆では無く、ニホと斉藤さんのやわらかい安心感が伝わってきます。ニホがメスだからでしょうかね・・・?


最後はテリー・ケイさんの「白い犬とワルツを」
大人の童話と言われ、テレビドラマにもなっている作品です。
タイトルからフィクションっぽいですが内容は著者さんの体験にもとづいており、白い犬が目の前に想像できるような澄んだアメリカの放牧地帯の中でのお話です。
人に懐いている犬は人の気持ちや表情を読み取るのが上手く、安心させてくれる存在ということを再認識できる作品です。



犬はいいですねぇ。