2018ねん は いぬのとしです!

前回更新したときは残暑の真っ只中でしたが、いつの間にやら季節を飛び越えて2018年になってますね。

去年の秋ごろに近所の本屋さんがリニューアルオープンしたので今まで購入待ちにしていた本を探したり、新刊を漁ったりといった活動をしておりました。
読んでない本を手元に置いておかないとズンズン読めないのでやっとこれで落ち着きました。

その件の本屋さんで久しぶりにジャケ買いならぬタイトル買いをしてしまったので、一緒に個人的に気に入ってる犬に関する書籍を紹介したいと思います。


2018年最初に読んだ本はW.ブルース キャメロン著「野良犬トビーの愛すべき転生(原題 DOG's PURPOSE)」
どうやら近年映画化してるみたいで表紙が二枚くっついてました。
ちょっとずつ読書に励もうとしたのですが、数ページ読むと止まらなくなり最後まで突っ走ってしまいました。
ある日偶然に野良犬として生まれた犬が何度も生まれ変わり、犬としてこの世に出てきた目的を考える、全編を一匹の犬の目を通した不思議なおはなしです。
転生するときは必ず命を落とすのでその度に悲しくなるのですが、それ以外にも胸に来るものがあります。
長年飼っていたペットを失って、もう次は飼わないと我慢をしてる人にこそ読んでほしい作品です。
主人公が愛すべきおばかちゃんなのも良いですね。


そして犬だけで無く、猫やその他の動物を分け隔てなく診療するスコットランド生まれの獣医さん、ドクターヘリオット先生の著書「愛犬物語(上下巻)」も購入。この人のシリーズを集めているのですが、ノンフィクションなのにいろいろな出来事や様々な性格の動物たちを愛情深い文章でまとめてあり、ジュブナイルとしてもちょうどいいですよ。
愛犬物語は獣医として関わった犬たちや、ときどきヘリオット先生の飼ってる犬や猫も出てくる短編が詰まった作品です。


かわいいだけではない犬の物語と言えば、テリー・ケイ著「白い犬とワルツを」ですね。この本も映画化されてますね。
長年連れ添ったおばあさんを亡くした一人暮らしのおじいさんの前にあらわれた不思議な犬との物語です。
この犬はおじいさんの前にしか姿を現さないのですが、おじいさんの子供や孫たちもやさしくみんなが見守りあっていて読んだ後はしばらく気持ちが温かくなるようなおはなしです。


そろそろハートフルだけではなくなってきそうな予感がしますが、犬が人の良きパートナーであるというと最初に思い出すのがカヌー犬のガクです。
野田知佑著「カヌー犬・ガク」言わずと知れた野田知佑さんとガクのコンビの旅をまとめた一冊となっております。
野田さんの著書は数多くあり国内外問わず様々な場所を旅されておりますが、カヌーにガクを乗せユーコンを下る話は最初から最後まで目を離せない内容です。
旅のおはなしが好きな人に是非野田さんの本をオススメしたいのですが、まずはガクも出てくる「ゆらゆらとユーコン」そして75歳になり再び犬と旅する「ユーコン川を筏で下る」などを読んでいただけると幸いです。


犬と旅する代表作と言えばやはり植村直己著「極北に駆ける」そして「北極圏1万2000キロ」ですね。
前者は1万2000キロ走破のため現地に順応する行程、後者はグリーンランドヤコブスハウンからアラスカのコツビューまで1万2000キロの記録だけでなく現地でのひと夏のノンビリした記録となってます。
イヌイットの人たちから犬ぞりを学び犬たちのエサを狩猟で得るとともに、現地では弱った犬は毛皮や食料にすることに抵抗のあった植村さんは家畜としてソリを引かせるための犬たちを自分のパートナーとして扱い、旅程の途中で縄が離れ走り去っていった犬たちが戻ってきてくれるなど、ただでさえ過酷な状況の現地では考えられない信頼関係を見せてくれます。
どんなに状況や気候が違う場所でも犬は良きパートナーであることが分かりますね。



この他にも犬を題材にした本はまだあった気がしましたが、思い浮かばないので気が向いたら書きますね。