おりじなる どくしょのしかた

今日も今日とて本を読んでます。毎月の終わりには次の1ヵ月の為に新刊中古問わず本屋へ行って本を仕入れてくるのですが、今月は古本屋で2回もセールがあった上に、新刊でも欲しい本と目に付いた本を購入して我が家には100冊近くも本が山積みされております。
まあナショナルジオグラフィックやら、DOLLやら、あとは90年代初頭の月間オートバイなど雑誌も何冊か混ざってますので読む本は実質80冊弱くらいでしょうか。


まあそんな自慢は後回しにして、みなさんいろいろな本の読み方があるでしょうが、うちの読書の方法四方山噺でも聞いてください。
基本的に朝起きて読書、仕事前に読書、お昼ご飯と読書、休憩中に読書、仕事終わりに読書、晩御飯と読書、寝る前に読書。あとは3分でも時間が空けば本を開きますね。
本の種類としては、朝読む本は星新一さんのショートショートの前の晩に寝てしまって読めなかったオチを読み、時間が有るようでしたらもうひとつおはなしを読みます。大体2〜3ページくらいで1冊に30話以上入っているので1ヶ月はもちます。他にも夢枕獏さんの陰陽師や、他の著者のショートなんかも織り交ぜますがだいたいは一番安心感のある星さんに帰ってきてしまいます。
仕事場ではガッツリ読む前の気になる作家や貸してもらった本、読み返したい本などをストックして、いつでも本から顔を上げれるように心がけております。まあハマり込んだら関係無くなりますけどね。
なにげに1番滞在時間が長いのが仕事場なのでここでの読書の時間が1番長くなります。
あとはカバンの中に1冊本を忍ばせておいて、いつでもどこでも読める準備はしてます。しかし入れっぱなしで数ヶ月経つので定期的に交換しないといつまでもその本を読めないという諸刃の剣・・・。


そして1冊の本に集中してしまうとその世界観の中に入り込んでしまうので、なるべく別ジャンルの本を交互に読んでます。こうすると一気読みをしてしまってページがどんどん進んでしまったり勢いに乗って内容を深く読まずに読了などの危険性を回避できる気がします。


野田さんと藤原さんの本を読み終わり、次は野田さんにしようか植村さんにしようか、それとも椎名さんもしくは海外のノンフィクションorエッセイにしようか、などと考えている時間は楽しいものです。
藤原さんの次は父である新田次郎さんの小説にしようか、しかし実在の人物が主人公であるからノンフィクションに分類かな、とか考えていたのですが、楽しみにとっておいたある本はどちらに分類されるのか不思議に思ったのです。


夢枕獏さんの「あとがき大全〜あるいは物語による旅の記録〜」です。

この本は獏さんのあとがきまえがき云々をギュッと1冊の本にした素晴らしい本なのですが、これは「あとがき」という獏さんの校了後の実際の文章であるからノンフィクション?それとも藤原正彦さんのように個人の思想・ちょっとしたおはなしが入ってるからフィクション?エッセイに分類できるような気もするのですが、「文を書く」というよりも「文を書いた後の高揚感・思考」の内容なのでなかなかもう1冊を選ぶのがむつかしいですね・・。
エッセイ2冊では現実味を帯びすぎてて現実逃避できませんし、ここでトルストイなどを一緒に読むとスッとしないかもわかりません。


こうなったらヤケでもう1冊も夢枕獏さんにしてみましょう。
今のところ候補がエッセイである「釣りにつられて」と、SFちっくな「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の2巻と、まだ一冊もシリーズを読んでいない「餓狼伝」とハードカバーなので後回しにしてた「仰天・平成元年の空手チョップ」そしてまだ家においたままにしてある本が数冊・・・・。
「仰天・平成元年の空手チョップ」は大江健三郎さんの「万延元年のフットボール」と一緒に読んでみたい気がしますし、「沙門空海〜」はまだまだ楽しみに取っておきたいのです。
餓狼伝はシリーズを有る程度集め、読むものが無くなってからにしたい・・・サイコダイバーは勿体無い。
んで、しぼられた結果、「釣りにつられて」にしておきましょう。もしくは野田さんの本には獏さんがちょくちょく出てくるので残り少なくなった野田さんシリーズを惜しみながら読んでみますかね。




「ひとつの旅がすめば、次の旅の準備を始めねばならない。それが、旅を志した人間の運命(ルール)なのだから」
夢枕獏さんのあとがきから