せっくすぴすとるず

ここで初心に帰ってSEX PISTOLSの紹介でも。
セックスピストルズとは1970年代後半のパンクムーブメントの中心的バンド。最近では「ロックの殿堂」の殿堂入りを蹴ったことでも有名な生きるパンクアティテュードです。
1976年にイギリスのキングスロードにあるブティックショップ「SEX」に溜まっていた若者を集めて結成されました。初期のメンバーはギターのスティーブとドラムのポールで、のちにグレンとジョニーが入りSEXPISTOLSとなりました。

左からポール・クック(dr)ジョニー・ロットン(vo)グレン・マトロック(ba)スティーブ・ジョーンズ(gu)
あとはこれ大事ね。結成の仕掛け人、ブティックショップ「SEX」の店長兼ピストルズのマネージャー、マルコム・マクラーレンも中心人物の一人と言っても過言ではないでしょう。

ニューヨークでニューヨーク・ドールズのマネージャーを務めるもバンドは解散。

当時のアンダーグラウンドな音楽をイギリスでも作りたいとセックスピストルズを結成させ、反社会的で反抗的暴力的な姿勢のバンドに仕立て上げたのもこの人です。
当時失業率30%オーバーでうっぷんの溜まっていた若者は大喜びでマルコムのムーブメントに乗るのでした。これぞまさにロックンロールスウィンドル!!!

きらびやかで質が良くてテクニック重視の上流階級しか聞くことの出来ないロックなんてロックではないです!I HATE PINK FLOYD!!!レッドツェッペリンなんて労働者階級には良さの分からないクラシック音楽です!(当時はこういった音楽を「ダイナソーミュージック」といい、小馬鹿にされてました。)


おや、話が逸れましたがかの有名なアナーキー・イン・ザ・UKをEMIレコードから発売するも歌詞の過激さに即契約破棄。ここからパンクの歴史が始まり「アナーキー」という単語が一般層まで伝わり今に至るって感じですかね。
そしてグレン・マトロック脱退→シド・ヴィシャス加入です。
シドはセックスピストルズの熱心な追っかけで、かわいい弟分的な存在だったらしいです。小さい頃の写真なんかモデルになれるのではないかというくらいかわいかったです。

写真右から二番目がシド・ヴィシャス


そしてA&Mレコードと契約をするが、これもまた有名な曲「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」発売前に契約破棄。そりゃ国歌を馬鹿にした曲を発売なんて無理でしょう。
次のヴァージン・レコードで発売。チャートで1位を取るも、1位のバンドは生放送のテレビ番組に呼ばなければならないので妨害工作で2位に留まったらしいです。ホントかどうかは分かりませんが。
そして1977年10月にアルバム「NEVER MIND」を発売。ここまで約1年です。


1978年に入りアメリカ・ツアー、同年1月に解散。はいおわり。
ジョニー・ロットンの最後のライブの言葉「騙された気分はどうだい。」はロックの名言に残ったらしいですね。アメリカ人は期待をし過ぎてたんでしょう。


解散後シドはマルコムの意向でフランク・シナトラの「マイウェイ」をカバー。その後死亡。
ティーブとポールはボーカルを変え、遊び半分でピストルズを続けたり、ジョーンジェットと演奏したり。今も元気です。
グレンはリッチキッズを結成。この人がピストルズの曲作りの中枢を担っていたので他のバンドでもいい曲連発。今も元気。
ジョニーは本名のジョン・ライドンで「P.I.L」(パブリック・イメージ・リミテッド)結成。この人も音楽的センスはズバ抜けており、クラブミュージック・ニューウェーブで有名に。
もともと喋りのセンスや頭の回転が早いのでコメディアン・毒舌コメンテーター・理系な番組のレポーターなど多才っぷりを発揮してます。
今も元気です。
マネージャーのマルコムは2010年癌のため死亡。


駆け足で紹介しましたが、労働者の人は一度聴いてみてはどうでしょうか。

今現在のセックスピストルズ。左からスティーブ、手前真ん中ジョニー、手前奥グレン、右がポールです。