ぽるのわくせい の さるもねらにんげん

いやー、小説は面白いですねぇ。フィクションノンフィクション問わず読んでますが最近は前から読もう読もうと思っていた田辺聖子さんの本を何も買うまいと入ったブックマーケットで40冊もの迫力に圧倒され何か気になったのかその中の1冊だけを買ってしまった次第です。
しかもエッセイストだからこれもそうであろうと決めて掛かったら何のことは無いSFじみたほのぼのフィクションだったのであっさりと読んでしまいました。
主人公が3人組なのですが、視点は田辺聖子さんで残り二人が小松左京さんと筒井康隆さんというサブキャラもイーデス・ハンソンさんやら半村良さんやら眉村卓さんやらの実在の人物ばっかりで不思議な本をまたひとつみつけてしまいました、やっほー。
田辺聖子さんはNHK朝ドラの「いもたこなんきん」から知ったのですが、ドラマを見ないうちを朝ドラ好きにしたキッカケの人&朝から筒井康隆文豪の顔を拝むというレアな体験をさせてくれてこれはもうこの人の本は全部読まないと気が済まないほどに感謝しております。

うーん、なかなか文章を書くのはむつかしいですね。川又千秋風にいうと、文章を書く、ということは、とても、むつかしいな、と思ったのです。うむむ。


それはまあいいとして、人生において筒井康隆さんの本を全部読んでおいて損は無いと思います。
しかしながらこの人の文章と内容はとても重厚で字がみっちり詰まっていて読んだ後は10kmほど駆け回ったかのような疲労、もとい広辞苑で頭をどつきまわされたかのようになり3日間はふらふらしたまま生活しなければならなくなるので手始めに皆さんご存知「富豪刑事」「時をかける少女」「パプリカ」「七瀬ふたたび」などのドラマ映画アニメで興味をもった分野から慣らしていくといいかと思われます。並べたタイトルの後になっていくほどエログロバッドエンドなので気をつけて。
最近は「愛のひだりがわ」などのジュブナイルも発表されているので間違って「農協月へ行く」など読んでキツい思いをされた方は他の作品を一読されるとまた感想が変わってくるかもしれません。


ジャズ大名が映画化されたのは知りませんでしたね。ウィキペディアのストーリー紹介が、「黒人奴隷が幕末の小藩に漂流し、藩主を巻き込んでジャム・セッションをする騒動を描く。」なのですがこれで理解できる人は凄いですね。まあ内容は事実この通りなのですけども。フリージャズですね、ピアノがガゴガゴ鳴り響きます。

しかし今日はアップルのマックのCMに筒井康隆が出てたのを紹介しようと思ってたのですが、どうも横道に逸れ過ぎました。
星新一風にいうと、「おおなんてこった、これじゃあまた最初からやりなおしではないか。」M氏は頭をかかえ、目の前に残された書きかけの文章を見てため息をついたのであった。



とりあえずどうぞ。

1995 Apple CM in Japan


日本以外全部沈没