2011-03/20NHK杯準決勝 - 丸山九段VS糸谷五段

さてさて今年のNHK杯も終わりました。決勝はまだ見てないので書きませんが、去年と同じく糸谷さんと羽生さんの対決でした。
去年はまるで異例のように思われていた糸谷五段の実力を全国に見せ付けてやりましたね!フゥッフー!


で、肝心の準決勝の棋譜です。解説は谷川九段でしたよ。豪華!!
先手:糸谷哲郎五段
後手:丸山忠久九段

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲7八金 △3二金 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2八飛 △7六飛 ▲2二角成 △同 銀 ▲7七桂 △5二玉
▲8八銀 △8六飛 ▲8五歩 △2七歩 ▲同 飛 △8七歩 ▲7九銀 △8九角 ▲9五角 △8八歩成
▲8六角 △7八と ▲6五桂 △4二金打 ▲2八飛打 △7九と ▲2二飛成 △同 金 ▲5三桂成
まで39手で先手の勝ち


多分意味がわからん人が9割でしょうからこの一局を解説します、やさしいうち!

初手から角道を開けると、二人ともずんずんと飛車先の歩をのばして行きます。相手の鼻先まで伸ばして横歩取りになりそうなところで糸谷さんが暫しの長考。横歩は取らずに2八飛と帰っちゃいました。
んで、局面は進んで16手目〜27手目△7六飛 ▲2二角成 △同 銀 ▲7七桂 △5二玉
▲8八銀 △8六飛 ▲8五歩 △2七歩 ▲同 飛 △8七歩 ▲7九銀 △8九角と、丸山九段が横歩取りから糸谷五段の陣形に入って来ました。
しかし、ここでシビれる一手が来ます!

先手、9五角です!!!まぁ飛車を動けなくして打ち込まれた角の動きも牽制してる手なのですが、ここが重要となる展開でした。ここからわずか10手で試合は終わります。

初心者のうちにとってさっきの9五角よりは、どっちかというとこの局面のほうがカッコ良さを感じますね。
金金銀の守りを崩す激しい攻撃って感じです!!!

投了図です。5三桂成まで。桂成の左斜め後ろには8六角が待機していて、桂成に同金しても2二飛の脅威もあります。おそろしや。

試合が30分ちょっとで終わってしまい、残りの1時間近くは感想戦でした。糸谷五段は考慮時間を1分しか使っておりません。さすが直感派!
この一局は丸山先生の9五角の見落としが敗着ですが、今勢いがある糸谷五段の対羽生リベンジに向けてのなかなかするどい将棋が見れました。
あ、ちなみにうちの解説はてんでアテになりませんのでご了承ください。5手詰めが精一杯です。
本格的な将棋が好きな方、将棋を実際に指すのが好きな人は社長に聞いたほうが120倍勉強になりますよ!